突然の家族の死に、遺品の整理はどうしたらよいか悩んでしまう方も多いことでしょう。
ただでさえ悲しみに暮れている中で、さまざまな遺品の整理をするというのはとても大変なことです。
家族だけでしたほうがよいのか、専門業者に依頼したほうがよいのかお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、はじめて遺品整理をする方のために遺品整理の具体的な内容や方法をご紹介します。
目次
余裕を持ったスケジュールを組む
おおまかな予定や期限を決めておく
遺品整理をする前に、まずは大まかな予定や期限を決めておきましょう。
期限を設定しておくことで、いつまでに何をしておけばよいのかの目処が立ちます。
これをしなければだらだらと時間がかかってしまい、いつまでたっても終わらないという事態になってしまいます。
「家賃がかかる月末までには終わらせたい」「次に家族が集まる日までに整理する」といった具体的な目標は、遺品整理を開始する前に決めておくとよいでしょう。
ものを捨てる基準を決めておく
不要なものと必要なものを仕分けなくてはなりません。貴重品はもちろんですが、故人が愛用していたものなど、処分しづらいものも遺品整理中には出てくるでしょう。
思い出があるからとあれもこれもと残しておくと、最終的に大量にものが残ってしまい、保管や形見分けで困ってしまうこともあります。
物を捨てる基準を決めておき、不要だと感じたものはきっぱりと処分してしまうようにしましょう。
ゴミ出しの仕方を確認しておく
ゴミの出し方は都道府県や地域によって違います。
遺品整理では大量のゴミが出ますので、遺品整理を開始する前にゴミの出し方を調べておきましょう。
地域によっては一度に大量のゴミ出しをすると回収してくれなかったり、粗大ゴミの回収に時間がかかったりしてしまうところもあるので、あらかじめ確認が必要です。
貴重品やブランド品などまだ使えるものを処分する場合は、リサイクルショップやネットオークションの利用を考えてもよいでしょう。
始める前に決めておきたい6つのこと
- 片付けにかけられる期間を確保・確認する
- 貴重品を搜索し、集めておく
- 遺族で形見分けを行う
- 片付ける方法を選ぶ
- 遺品整理を行う為の準備をする
- 遺品整理の実施
片付けにかけられる期間を確保・確認する
遺品整理をするときは、あらかじめスケジュールを立てておき、まとまった時間を確保する必要があります。
遺品整理は、葬儀の終了後、気持ちが落ち着き心の整理がついた頃が適当です。
目安となる時期は、葬儀後すぐ、故人の死亡手続き完了後、四十九日の法要終了後です。
故人が賃貸物件に住んでいて明け渡しをしなければならない場合や、遠方に住んでいて親戚が集まる機会がない場合は、葬儀後すぐに行います。
葬儀後、役所や保険会社などで行う故人のさまざまな手続きがひと段落してから遺品整理をするという人も多いです。
四十九日が過ぎてから遺品整理を行う人もいます。四十九日の法要には親族が再度集まることも多いため、形見分けを同時に行えるというメリットもあります。
貴重品を搜索し、集めておく
遺品整理をする前に、どこに貴重品があるかを捜索しておきましょう。
遺品整理をする中で、置き場所に困ったり紛失したりする危険性があります。遺品整理をする前の段階で、あらかじめ探しておき、他のものとは分けて置くようにしましょう。
もちろん遺品整理中に見つかることもあるので、忘れずに分別しておきます。
見つけ出したい貴重品としては、などがあげられます。
見つけておきたい貴重品リスト
- 遺言書
- 預金通帳
- 印鑑
- 健康保険証
- 年金手帳等の年金に関する書類
- 不動産・有価証券・金融資産等に関する書類
- クレジットカードやキャッシュカード
- 結婚または婚約指輪
- 宝石や時計などの宝飾品や貴金属
- 現金
特に悪用されてしまうケースもある個人情報が書かれているものの取り扱いには注意が必要です。
重要なものをひとまとめにしている場合はよいのですが、他人からわからないように故人が隠していたというケースもあるので、さまざまな場所を探す必要があるでしょう。
遺族で形見分けを行う
形見分けは、いまではあまり行われなくなった習慣ですが、親族や親交のあった方に故人の愛用品を贈ることで、これは故人の供養にもなるといわれています。
葬儀後、再度親族が多く集まる四十九日法要の際に行われることが多いようです。
形見分けの注意点としては、目上の方から目下の方に贈ること、包装はしないこと、過度に高価なものは贈らないこと(贈与税が発生する場合がある)があります。
片付ける方法を選ぶ
自分で片付ける
遺品整理は故人から相続を受けた人が行いますが、一人で行うのは大変な作業なので一般的には残された配偶者や子どもなど、家族や親族が複数人で行う場合が多いです。
しかし、家族が少なく身寄りがいない場合や、残された家の規模や遺品の量によっては不用品回収業者や遺品整理の専門業者を利用する人も増えています。
遺品整理業者にお願いする
遺品整理業者とは、遺品整理を専門に行う業者です。さまざまな理由で個人では遺品整理ができない場合、遺族に変わって遺品整理を行います。
遠方に住んでいて立ち合いができなくても、遺品整理を行ってくれるので近年利用者が増加しています。
遺品整理を行う為の準備をする
遺品を処分する際は、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミなど、種類ごとに分別し適切に処分しなくてはなりません。
故人が住んでいた自治体のゴミの処分方法をしっかりと確認しましょう。
特に、大型家電は粗大ゴミ回収の対象にならない場合もあるので気を付けましょう。
これには手間も時間もかかるため、大量に遺品を処分する場合は、不用品の回収会社を利用するというのも一つの方法です。
遺品整理の実施
遺品整理を分別する時は、ダンボールを用意し、必要なものと処分するもの、そして保留するものの3つに分けるのがよいでしょう。
段ボールには何が入っているか大まかにメモ書きしておくと、あとで見返す時にわかりやすくなります。
貴重品や愛用品など特別愛着のあるもの以外は処分してかまいません。
貴金属、ブランド品、家電などはリサイクルショップやネットオークション、買取専門店などを利用すると、意外な収入になることもあります。
遺品整理を行う前にまずは「気持ちの整理」が大事
遺品整理をするということは、故人の思い出と向き合うことです。
気持ちの整理がつかないまま遺品整理に手を付けると、再度悲しみにつつまれることも少なくありません。
そのため、遺品整理をしようと思ってもなかなか手を付けられないという人も多いでしょう。
遺品整理をする時期に、正解というものはありません。
決して無理をせず、気持ちの整理がついてからじっくりと時間をかけて行うようにしましょう。
故人の品を片付けていくうちに、気持ちの整理につながることもあります。
遺品整理に困った際は専門業者に依頼するのもオススメ
遺品整理のプロは、遺品の仕分けから処分の手続きまですべてを行ってくれるので安心して任せることができます。
費用はかかりますが、短時間で効率的に遺品整理を終わらせることができます。
料金やサービス内容は会社によって異なるので、料金相場を比較するためにも複数の業者に相見積もりを取るのがよいでしょう。
また、遺品整理業者は遺品を整理するだけでなく、お焚き上げ、遺品供養を行なってくれたり、
特殊清掃、部屋のクリーニングなどの特殊なサービスを取り扱っている業者も多くあります。
「遺品整理が初めてで何からはじめればいいか分からない」そんな時は、遺品整理の無料相談・見積もりからはじめて見るのはいかがでしょうか。
まとめ
遺品整理初めての方へポイントまとめ
- 遺品整理には余裕を持ったスケジュールを!
- 遺品整理をするには気持ちの整理も大切。
- 個人での遺品整理が難しい場合は専門業者を利用する。
遺品整理を行うタイミングは人それぞれです。
場合によっては家族の死を悲しんでいる間もなく、遺品整理に取り掛からなければならないこともあります。
スケジュールを組み、しっかりと準備をしておくことで、スムーズに遺品整理をすることができます。
「遺品整理に取り掛かる気持ちや時間の余裕がない!」と思った場合は無理せずに、専門の業者へ相談してみましょう!