故人が生前愛用していた大量の衣類。
思い出がたくさん詰まっているので処分に困りますし、価値のある服であれば売ってお金にしたいですよね。
今回は遺品整理のプロが教える、大量の服などの衣類の処分・整理方法についてご紹介いたします。
なかなか衣類の整理が進まない方や、少しでも売ってお金にしたい方は参考にしていただければ幸いです。
目次
衣類の処分の流れについて
- 形見分けをする
- 遺品を処分するもの・しないもので整理する
- 処分品は遺品供養をお願いして、適切な方法で処分する
衣類の処分の流れを知っておくことで、スムーズに遺品整理を進めることができます。
形見分けをする
故人が生前愛用していた服や、まだタグが切られていない新品の服の処分方法として、一般的には親族や友人達に譲る形見分けを行います。
故人の持っていた衣類を引き継いで着たり、保管したい方もいるので勝手に処分してはいけません。
形見分けをするのに適した時期は、葬式や法事の時がおすすめです。
それ以外の場合は親族や友人達に個別で連絡する必要がありますし、郵送するのは非常に大変だからです。
みんなが集まりやすい場であれば、故人の思い出を語りながら形見分けをすることできるので、今まで知らなかったエピソードなどを聞くことが出来ますし、本当に服が欲しい方に譲ることができます。
ただし形見分けを嫌っている人も中にはいますので、あなたが衣類の数量や種類を選んで勝手に渡したり、送ったりするのはやめたほうが無難です。
遺品を処分するもの・しないもので整理する
形見分けをしてそれでも残ってしまった衣類を、処分するものと・しないもので分けておくことで、そのあとの遺品整理をスムーズに行うことができます。
処分しないものとしては、ブランド物や新品の衣類です。
遺品整理業者やリサイクル業者などに引き取ってもらえれば、お金になります。
処分するものは故人の下着やパジャマなどです。
サイズがあっても下着の場合は貰い手がつくことはほとんどありませんし、パジャマは故人が高齢者だった場合、着脱がしやいように通常の形状ではありませんので、一般の方へ譲ることがほとんどございません。
処分品は遺品供養をお願いして、適切な方法で処分する
衣類は資源ごみとして自治体が定めたルールに沿って処分することができます。
しかし故人の気持ちや思い出が詰まっているものには魂が宿ると言われており、簡単に処分できないと考える方は寺や神社などで供養をお願いするのがおすすめです。
自分で持っていくと費用を抑えることができるのですが、受け付けてくれるのがお正月シーズンのみの場合や、場所によっては断られてしまう可能性がございます。
その点遺品整理業者に依頼すると基本的に年中遺品供養の受け付けを行ってくれ、業者が指定した場所に僧侶を読んで正しく供養してくれますので、わざわざ日程を調整する必要がありません。
衣類の処分の方法4つ
故人の衣類を早く処分したい場合は遺品整理業者にお願いすると良いですし、なるべく費用をかけたくない方は自分でゴミ処理場に持っていくのもおすすめです。
面倒ですが少しでもお金にしたい場合は、リサイクルショップやネットオークションで売るのも良いでしょう。
遺品整理業者にお願いする場合
遺品整理業者に依頼すると衣類の仕分けや処分はもちろん、他の生活用品や家具なども処分してくれます。
遺品整理をしていると故人の思い出の品が次々と出てくるので、なかなか作業が捗りません。
その点遺品整理業者に依頼すると次々と作業が進んでいくので、故人の部屋を早く空けなければいけない場合や、手伝ってくれる親族が近くに住んでいない場合は非常に便利です。
また価値のある衣類は買取ってくれる場合もあります。
自分でゴミ処理場に持ち込む場合
業者に依頼すると料金が発生するので、なるべく費用を抑えてい方はゴミ処理場へ持ち込むと良いでしょう。
自治体によって処理できる場所が異なるので、持っていく前にホームページや電話で連絡しておくと二度手間になるこを避けれられます。
ただしゴミ処理場は基本的には平日の夕方までしか受け付けてくれないのが難点です。
平日お仕事をされている方は休まなければいけませんし、車がないと大量の衣類を持ち込めませんので、レンタカーを借りなければいけません。
リサイクルショップに売りに行く
ブランド物やタグの付いている新品の衣類の場合は、リサイクルショップに持っていくと買い取ってくれる場合がございます。
しかし服は流行り廃りがあるため、古い服は値段がつかないことや引き取ってくれないことがあるので、あまり期待しないほうが良いでしょう。
リサイクルショップに持って行くことを考えると、自分で処理してしまった方が楽なこともあります。
オークションに出品する
故人の衣類を売ってお金にしたい場合、オークションを利用して処分する方法が、最も高い金額で売ることができます。
業者やリサイクルショップに持って行く場合は、手数料を取られてしまうので安くなってしまうのですが、オークションは好きな金額で販売することができるので、相場の販売価格で売ることができます。
しかしオークションに出品するためには写真を掲載しないとなかなか売れませんし、購入者とのやりとりや発送の手間などが発生します。
またすぐに落札されないこともあるため、遺品整理を早く終わらせることができないのが難点です。
衣類を処分する際に気をつけたいこと
業者に依頼して衣服の処分をするのは簡単ですが、気持ちの整理をする必要がありますし、少しでもお金にすることができるかもしれません。
ここからは衣類を処分する際に、気をつけておくとよいことについてご説明いたします。
大量の衣服の整理ができない場合は、写真に残しておく
いつまでも処分ができないと、故人の思い出を乗り越えることができませんし、部屋を空けることができません。
衣服を1枚ずつ写真に残しておくことで、いつでも見返すことができるので、思い切って衣類をすべて処分してみましょう。
遺言書や、遺族の貴重品がまぎれていないかチェック
遺言書は故人の気持ちや遺品の相続について書かれていることもあるので、とても重要です。
高価なアクセサリーや印鑑などがポケットの中に入っているかもしれません。
面倒ですが細かくチェックしていきましょう。
高価な可能性のある衣類はなるべく残しておく
衣服を早く処分してしまいたいのはわかりますが、どうせなら少しでもお金になるとありがたいですよね。
ここからは、実際に高価な可能性が高い衣類についてご紹介します!
衣類の遺品整理の際に、以下の3つは残しておくのがおすすめです。
高価な可能性が高い衣服一覧
- 着物
- ブランド服・バックなど
- 毛皮・本革の服
着物
古いものでも珍しい柄や色の着物は、高値で買い取ってくれる場合がございます。
リサイクルショップに持っていくよりも、着物買取の専門店で買取ってもらう方が高値で売ることができます。
ブランド服・バックなど
服には流行り廃りがあるので、安い服は売ってもお金にならないことがほとんどですが、ブランド物やバッグなどは古くても一定数のファンがいるため、高く買取ってくれます。
入手困難なものだと、購入した金額よりも高値で売ることができる場合もございます。
毛皮・本革の服
古くなって虫食いやカビが発生していても、余った生地で新しい服やバッグを作ることができるので高値で売ることができます。
一般的には秋口に売ると高値で買取ってくれますので、その時期まで待つ場合は、毛皮や本革専用のクリームなどを塗って劣化しないようにすると良いです。
まとめ
大量の衣服の処分・整理ポイントまとめ
- 衣類の処分は形見分けが基本。
- ブランド物や新品の場合は売ることもできる。
- 遺品整理の専門業者は衣類の仕分けから処分、買取までしてくれる。
遺品整理のプロが教える、大量の服などの衣類の処分・整理方法についてご紹介いたしましが、お分りいただけましたでしょうか。
故人が残した大量の衣類の処分は非常に大変ですし、価値のあるものは売って少しでもお金になればいいですよね。
そんな時は遺品整理の専門業者に依頼すると、大変な衣類の処分や買取を一括で請け負ってくれるので、非常に便利です。
衣類の処分や遺品の整理にお困りの方は、遺品整理専門業者に依頼してみましょう!